このBlog はNutanix アドベントカレンダー2025 の12/6 分です。
前回の投稿から2年経ってるんですね…
アウトプット全然出来ていないので仕事してる場合じゃないなこりゃ。
毎度のNutanix CE ネタです。
動機(言い訳)と出会い
自宅本番環境のバックアップ用として使用しているDeskMini X300ですが、"3.5ディスクが搭載出来ない&NICが1Gbpsで通常の方法ではアップグレード不可のため、後継を物色していました。
いつものようにAmazon をうろついてた時に発見したのが、AOOSTAR(なんて読むの?アオースター?)というブランドのR7というシリーズ。
ノートPC用とはいえ8コアのRyzen 7 5825Uを搭載して、M.2 2280が2本と"3.5/"2.5兼用のSATA が2本の計4本のディスクが搭載可能、I226-Vの2.5G LAN×2ポートなベアボーン。冷却もCPU FANとは別に底面に大径(おそらく9cm?)FANを吹上型で搭載しており頼もしい。このスペックで36,000円を切る価格で購入できる(2025/12時点)コスパの良さ。
ただ、この機種でNutanix CE を動かしている情報が無かったので、「こりゃ人柱覚悟で行くしかないか」とダメ元で購入。
次にNutanix CE では商用マシンと異なり様々なハードウェア構成の為つまづきやすいLCM によるアップグレード。こちらも拍子抜けするくらいすんなりとAOS/AHV のアップグレードが完了。Blog執筆時点(12/5)の最新版であるAOS 7.3.1.1 / AHV 10.3.1.1 の動作を確認。
ただ、面白かったのはBIOS のAC Power Loss 設定で「Power On」や「Last State」にしていれば、残った方の電源で自動的に再起動されるので、簡易的な電源HAとしては使えそうです。
| R7 マザーボード |
インストール作業、Tips
細かい注意点はありますが、基本的にはオンボードNICのI226-V を認識させる事ができれば、後は大きな問題無くインストール可能です。
このI226-V 用カーネルモジュールのインストールについては@smzkstsのこちらのBlogの手法で対応可能です。(CE2.0&I225時代のポストですが、今回のCE2.1&I226にも適用可能)
ビルドしたカーネルモジュールのインストール手順はこちらのBlogが分かりやすいです。
これは私の環境(パーツ構成)だけかもしれませんが、モジュールインストール後に「./ce_installer && screen -r」でCEのインストールを再開しますが、「Terminal screen is not large enough」エラーでインストーラーが終了します。そのまま再度実行すると今度はインストーラーが起動し、ディスク構成やホストのIPアドレスを入力するおなじみの画面までたどり着きます。これは5回試して5回とも再現したのでこの環境では再現性のある事象でした。
また、私の個体ではBIOS設定の「SVM Mode」がDisable になっていたので、これも手動でEnable にしておきました。
インストール完了後のクラスター作成は他のマシンの時と同じ手順のため割愛します。
インストール後の動作確認
クラスター作成が完了し、Prism にログインできる事を確認したので、いくつか動作確認をしてみました。
先ずは、今回の主目的である2.5G対応ですが、これはPrism 上でもきちんと認識されていました。
| Prism上でも2.5G接続を確認 |
次にNutanix CE では商用マシンと異なり様々なハードウェア構成の為つまづきやすいLCM によるアップグレード。こちらも拍子抜けするくらいすんなりとAOS/AHV のアップグレードが完了。Blog執筆時点(12/5)の最新版であるAOS 7.3.1.1 / AHV 10.3.1.1 の動作を確認。
おまけ
このAOOSTAR R7の地味に便利な機能として、「USB-PD による電源供給でも動作可能」というものがあるんですが、これも試してみたところNutanix CE を起動し、安定して動作させる事が可能でした。
参考までに消費電力は、メモリ64GB / 1TB NVMe ×1 / "3.5 HDD ×1 / 2.5GbE接続の構成で20W~45W程度でした。よって、65W出力対応のUSB-PD ACアダプターがあれば動作可能と言えるでしょう。
この手のPCのACアダプターは品質のバラつきが大きいので、本番用マシンとして常時稼働させる場合の耐久性が気になる所ですが、この機能により電源の冗長性が確保できる点はありがたいですね。
結果はNG。抜いた瞬間に落ちました。そりゃそんな高度な制御はしてませんよね。
| ACアダプタから供給されている場合はUSB側は0W |
ただ、面白かったのはBIOS のAC Power Loss 設定で「Power On」や「Last State」にしていれば、残った方の電源で自動的に再起動されるので、簡易的な電源HAとしては使えそうです。
結論
AOOSTAR R7はご自宅常時稼働Nutanix CE マシンとしてコスパ最強(2025年)
もう少しパフォーマンスが欲しいとかNVMe 3枚載せたいとかの場合はこっちが良いかも。
コメント
コメントを投稿